いよいよマンモグラフィ。
未知の体験だった。
とりあえず、ショーツだけの体に検査着に着ていたが、女性看護師の手によって、上半身はむきだしにされた。
例によってカメラは背中を撮り、左の乳房が機械にはさまれてからは、アクリルのクランプの間の乳首を撮った。
今度こそは、おぞましい変形という表現で間違いないだろう。
撮影とはいえ、実際に機械は作動していた。
乳房の痛みも現実だった。
最後に、最新鋭のMRIの紹介。
乳房専用のその機械は、被験者はうつぶせで、乳房をコイルという[二つのくぼみ]に入れる。だから上半身は裸になる必要がある。
分かりやすくするために、四つんばいの姿勢からカメラがスタートするのはいいとして、検査着の前を開いた正当スタイルの他に、
もっと分かりやすくと、パンツ一枚のバージョンも撮影された。
テレビ映えするかもしれないが、プライベートなショーツだからいやだなぁと困惑の表情のまま、四つんばいからうつぶせになる動作を撮った。
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後日のオンエアでは、やはりパンツ一枚バージョンは使われなかった。誤解を招くからだろう。
無駄に裸にされて損したという気もしたが、
検査着で乳房を覗かせる正当なシーンでもエッチさは相当なものだった。
それでも、真面目な番組だということはよくわかった。
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- きのした詩織
- 2019/05/05 (Sun) 15:23:30